NPO法人 共に生きる街づくりセンターかがし座の設立総会。
同法人は1990年にできたケアシステムわら細工、1992年にできた店「ぶあく」、そして1995年にできた地域デイケア施設(後に地域活動支援センター)パタパタの3っの活動が統合して、数年前に発足したもの。
定款に記載された目的
この法人は、福祉制度が対象者を厳密に区別することによって活動が障害者も支援者も孤立する弊害を解消し、制度が作り出した隙間を埋めるために、従来からの事業を融合することによって、分断されていた障害当事者や支援者が相互の活動への理解を深めると共に、円滑な交流を図ることによって相乗効果を生み出し事業の充実を促進し、もって障害者も健常者も共に生きることができる地域社会づくりに貢献することを目的とする。
活動分野 保健・医療・福祉/まちづくり/災害救援/人権・平和/職業能力・雇用機会
コロナ禍の活動で、「残念な事態」も(下の声明へ)。
コロナの影響で極力介助現場を跨がない取り組みを行ったことにより、どこの現場でも介助者不足が続いた。その状況の下でわら細工介助者による生活ホーム入居者に対する虐待事件が起きてしまった。生活ホームオエヴィスでは介助者1人が入居者2名の介助をする状況が続き、何かがあっても相談できない体制を作ってしまい、介助者が入居者にやけどを負わせる事件が発生した。その背景にはわら細工と生活ホームの連携不足、相談体制の不備などいくつもの課題があった。かつてのオエヴィスはさまざまな障害者の共同の住まいであり、その中にはたえず介助者を常時必要とする重度障害者もいた。障害者も介助者も様々な人々が同じ時間に鉢合わせし、多方向からの視線が交差する場であったことなども、虐待に突き進まない歯止めであった。さらには、日中活動の場も含めて、障害当事者それぞれのやり方で「自己権利擁護」を支援していく取り組みの遅れなども原因の一つだと思われる。単に当該の会員同士の問題として片づけられるべきではなく、ケアシステムわら細工の根幹を問い直さなければならない問題として重く受け止める。
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